活発化する売り手市場:福岡都市圏と筑豊エリアが注目
福岡県の中古マンション市場は、2023年10~12月期において活発な動きを見せました。
4期ぶりの増加:成約件数640件
前年比プラス0.5%の640件となり、4期ぶりに増加しました。これは、福岡都市圏と筑豊エリアを中心に、買い替え需要の増加と新築マンション価格の上昇による中古マンションへの流入が要因と考えられます。
6期連続の増加:新規登録件数2,858件
新規登録(売り出し)件数は前年比プラス14.3%の2,858件と、6期連続で増加しました。土地や戸建市場と同様に売り物件は14年以降で最も多くなり、市場の売り圧力は強い状況にあります。
上昇続く平均成約価格:2,423万円
平均成約価格は前年比プラス10.7%の2,423万円となり、3期連続で上昇しました。これは、相対的に高額なマンション取引が目立つ一方で、都心部や駅近物件の人気が依然として高いことを示しています。
頭打ち傾向:新規登録価格
一方、新規登録(売り出し)価格は前年比マイナス0.5%の2,262万円と、ほぼ横ばいながら下落しました。これは、需給緩和の影響を受け、売り出し価格が頭打ちの傾向にあることを示唆しています。
注目のエリア:福岡都市圏と筑豊エリア
エリア別では、福岡都市圏と筑豊エリアが成約件数・成約価格ともに前年比・前期比で2ケタ上昇となりました。特に福岡都市圏は、訴求可能な14年以降で最も高い水準となり、市場規模の拡大が目立っています。
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参考資料:ふれんず中古マンション市場の動向(2023年10~12月期)